櫻井家の食卓
7
手についた俺の精液を舐めながら笑う拓海。顔が熱くなるのが分かって、恥ずかしさに目をそらす。
拓海は、肩で大きく息をする俺を舐め回すように眺めていた。
｢兄貴さぁ、自分はホモじゃないって言ってるけど、男にこんなことされて喜んでるじゃねーか｣
｢な、ちがっ、それは……ひっ！？｣
反論しようとすると、自分の吐き出したモノを後ろに塗り付けられた。ぬるぬるとした感覚が気持ち悪くて顔を歪める。
しばらく撫でられたり突かれたりして、やがてそこに指がグッと差し込まれる。身体が一瞬で強張った。
そうだ、拓海がここで終わるわけない……力の入らない身体を捻ってせめてもの抵抗を試みる。
｢くっ、やめっ…抜けよっ！｣
｢はいはいちょっと待てって。確かこの辺りに……｣
｢ひっ…ぁﾞぁぁっ！？｣
｢お、発見｣
異物感に身体を縮こまらせていると、指が奥にあるしこりに触れて、強い快感に背中が大きく仰け反った。
拓海は嬉しそうに指を二本に増やして、探り当てたそこを重点的に責め始める。
｢ぁっ、ぁﾞぁぁっ！そこやだぁっ！やぁぁっ！｣
大きく見開いた目から涙がボロボロと零れる。けど、どんなに泣き叫んでも拓海は動きを止めてくれない。それどころか逆に喜ばせてしまったようで、さらに指の動きを激しくされた。
｢っ、ぁﾞっ…もっ……！｣
さっき達したばかりのはずなのに自身は再び勃ち上がって、すぐに限界が近付いてくる。
｢おっと、まだ我慢な｣
｢ぁっ、ぁぁ…な、んでっ…？｣
｢兄貴ばっかイッてどうすんだよ。俺もヨくさせてくれねェと｣
イく寸前で根元を痛いくらいに握られて、中を弄っていた指を引き抜かれた。塞き止められて、イけない苦しさに自身がふるふると震えている。
拓海は俺のモノを握ったまま、片手で器用にベルトを外した。取り出されたモノはすでに天井を向いていて、その大きさに思わず唾を飲み込んでしまう。
｢んな欲しそうにしなくてもちゃんとやる、って｣
｢ぁっ！く、ぅっ……！｣
ズブズブと音を立てて、拓海が張り詰めた自身を埋めていく。昨日和兄を受け入れたそこはまだ柔らかくて、拓海をあっさりと銜え込んでしまった。
｢っは、きもちー…やっぱ兄貴のナカって最高｣
｢ひっ、ぁぁっ、ゃぁっ！｣
奥まで入った途端に乱暴に揺さ振られて、和兄とは違う激しさに目眩がした。
止むことのない快楽の波に、だらしなく口を開けて喘ぎ続けることしかできない。
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