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短編集・読み切り



「ミツの包茎チ●ポかわいい」

「テメ、気にしてることをっ」


 先走りを垂らして島崎の口内ですっかり

出来上がってしまったチ●ポを離して何を

言うかと思えばそんなことで、悔しさと隠

しきれない快楽に奥歯を噛みしめて島崎の

頭に一発拳をくれてやった。


「イテッ。何も殴ることないだろ…」

「るさい、バカ島崎っ」


 いつもツルんでいる悪友の中で剥けてい

ないのは自分だけで、かく言う島崎本人も

すっかり使い込まれた大人チ●ポの持ち主

だ。

 それを密かに気にしていたというのによ

りにもよってこんな時にそれを言い出した

上に“可愛い”なんてバカにしている。

 本当はあと10発くらい殴ってやりたか

ったけれど、自分のチ●ポを咥えられたま

まではそれもできずに拳を引っ込める。


「そんなに怒るなよ。

 他人のを咥えるなんてありえないと思っ

 てたけどさ、ミツのだったら別に嫌じゃ

 ないかも」

「何言ってんだ、バカ…」


 さっきまであんなに嫌がっていた癖にと

思う一方で鼓動が胸の奥で跳ねて速度を上

げていく。

 快楽のせいだけではない熱が顔に上って

きて、そんなものは気のせいだと必死に打

ち消す。

 傲慢な島崎への仕置きだというのに、変

な感情が芽生えてしまいそうだ。

 睨むオレの視線なんて気にもしないよう

に再び先端を咥えた島崎は、また懲りずに

同じ所を擦るように舐め回す。

 いっそそのまま放ってやろうかと思った

けれど、日頃から早漏とバカにしている島

崎の口内にあっさり放ってしまってはプラ

イドに関わるとグッと耐えた。


「そこばっかっ…いい加減にしろっ」


 しかし耐えたところで島崎が放つまでな

んて制限もないままでは先が見えず、踵で

島崎の背中を蹴って不満を訴える。

 ここでようやく俺のチ●ポを咥えたまま

島崎が視線を上げたけれど、その絶妙なア

ングルは俺の中の何かを駆り立てた。


「もうそこはいいから、ちゃんと咥えろよ」

「もうちょっと」


 “何がもうちょっとだ”と悪態をつきた

かったけれど、先端から口を離し先程から

嫌と言うほど舐め回していたくびれの裏か

ら裏筋を辿って袋の方に舐められるとそれ

だけで腰がわなないて言葉が喉の奥に引っ

込んだ。

 袋を舐めたり吸ったりして一時だけ強烈

な快楽を与えずにお茶を濁そうとしている

のは明らかだったけれど、それでも甘く食

まれると細やかな痺れが腰に落ちて文句は

言えなかった。


「いつまで遊んでんだよ、バカっ」


 それでも高まったままお預けをされた股

間にはそんな子供騙しな刺激ではいつまで

もお茶を濁せるものではない。

 自分ばかりが辛い思いをしていると不満

を訴えて見下ろすと、こちらを見上げてい

た島崎と視線がぶつかった。


「なに…?」

「いや、可愛いなぁって」


 何か考える前に手が出ていた。

 言うに事欠いてまたしても“可愛い”な

んてどんな神経で言えるのか分からない。

 しかもその目は心なしか満足げで、茶化

しているのではないとわかる分だけ余計に

タチが悪い。


「いたっ、痛いって!

 乱暴だな、もう…」

「離せ、バカっ。

 そんな無駄口叩けなくしてやるっ」

「そうしたらミツだってこのままだよ?」


 難なくオレの腕を掴んだ島崎はまるで足

元を見るように笑って悪戯っ子のように剥

き出しのままの先端を舐める。

 舌で一撫でするだけでオレの動きを封じ

られるとでも思っているのだろうか。





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あきゅろす。
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