[携帯モード] [URL送信]

短編集・読み切り



「今更隠しても無駄だって。

 センセがマゾなのはよくわかってるから。

 しゃぶって」


 別に隠しているつもりはない、と言いた

かったのだけれど、それ以上は無駄とばか

りに唇に先端を押し付けられた。

 それを嫌だということもできずに口内に

受け入れて舌を這わせる。

 綺麗に舐めたせいか雄の匂いはだいぶ弱

くなっているけれど、それでもそれそのも

のを口に入れるという行為は自分の中の何

かを掻き立てた。

 これがこの後体の奥まで穿ち深い快楽を

もたらすのだと思うと、知らずゴクリと喉

が鳴る。


「歯立てたらダメだよ

 口の中に唾溜めて舌全体で舐めたり、舌

 の先で愛撫してよ。

 どこがイイかは、わざわざ言わなくても

 解るよね?」


 舐めるのもしゃぶるのも初めてなのに、

色々言われて混乱する。

 それでも懸命に唾液を絡ませるように舐

めたり裏筋やカリ首を刺激すると、口内の

肉棒は脈打ちながら質量を増していく。

 それが嬉しくもあり、早く欲しいとも思

いながらしゃぶっていると、再び棒状の何

かが股間の間で頭をもたげるそこをつつい

た。

 驚いて思わず歯を立てそうになってしま

い、慌てて口を開くと口内を満たす唾液が

一筋口の端から零れた。


「んぅっ!?」

「やっぱりさっきから溢してるよね?

 フェラしながら感じてるんだ?

 それともこの穴がバカになっちゃった

 の?」

「うっ、あッ…!そこ、やめてッ…」


 腰を捻ってその棒から逃れようとするの

に、執拗に追い回しては細い棒の先端を押

し付けてグリグリとその小さな穴を刺激す

る。

 そんなことをされては口で奉仕する余裕

などなくなってしまうというのに、無情に

も横顔に唾液まみれのそれをあてがわれ

た。


「ほら、口がお留守だよ。

 いらないの?」

「っ……」


 そんな訳、ない。

 再び彼のそれを口に含んだけれど逃げて

も逃げても先端の穴を追い回す棒から逃れ

られることはなく、諦めて奉仕に集中しよ

うとすると頭をもたげたままのそこを棒の

先でいいように突つかれ回された。


「んっ…ふっ…」


 口がお留守になっているとフェラを催促

したのは彼なのに、愛撫というより単に反

応を楽しむような悪戯感覚で股間をつつか

れて集中できない。

 咥えている彼の肉棒に手を伸ばす素振り

でやんわりと棒を遠ざけ、触れた竿を緩く

扱き始める。

 彼から悪戯の追撃はなく、竿を扱きなが

ら角度を持ち始めている裏筋を舐め下ろし

てその下にある袋をやんわりと食んだ。


「スゲー…エロい顔。

 そんなに俺のチンコ気に入っちゃったん

 だ?

 AV嬢よりイイ顔してるよ、センセ」


 揶揄して笑う声に顔が火照ったけれど、

何か言い返す前に先程まで咥えていたモノ

が口内に押し入ってきた。





[*前][次#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!