悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*
そんな時だ。
ぼくは思いついた。
兄さんの夢に渡ってみればいいって。
兄さんはあの時からずっとお兄ちゃんを
欲しがってた。
自分だけのものにしたがってた。
その兄さんがお兄ちゃんの夢に影響して
いるなら、何か知ってるんじゃないかって
ひらめいた。
だからぼくは久しぶりに兄さんの夢に渡
った。
夢の中央に二人はいた。
兄さんとお兄ちゃん。
遠くからだと何をしているのかよくわか
らなくて、自分を保ちながら気配を出来る
だけ消して近づた。
「あッ、はぁッ!も…やだぁッ!」
バンザイをするような格好で手首を鎖で
吊り上げられた態勢のままお兄ちゃんは兄
さんに深々と貫かれて揺すられていた。
涙や唾液を零しながら結合部に近いそこ
では日頃重力に引かれて垂れ下がっている
はずのものが上向いて白い液体で濡れてい
る。
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