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悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*


「もう、いい?

 僕もう我慢できないよ…」


 麗が腰を揺すってしっかりとテントを張

るそこを擦りつけてくる。


「駆兄さんが全部欲しい。

 体中にキスをして、夢の中みたいにいっ

 ぱい気持ち良くしてあげたい」

「あんなにされたら、明日腰立たなくなる

 から…」


 夢精してしまうほど気持ち良かったなん

て恥ずかしいから言えないけれど。


「じゃあ一回だけ。ね?」


 許しを請うように、甘えるように、キス

をして強請ってくる。


「…中?」

「…がいいなぁ。

 兄さんとリアルでしたの、だいぶ前だか

 ら」


 夢の中であれだけしてもまだ足りないら

しい。

 いや、俺が覚えてないだけでもしかした

らもっと…。


「でも麗のはおかしくなるから、俺…」

「すぐ掻き出すから。ダメ…?」


 身長もほとんど変わらないし変声期も迎

えて顔立ちも青年のそれに近づいていると

いうのに、麗に甘えられると相変わらず弱

い。

 でもそれは“弟だから”だけじゃない。

 夢の中とはいえ、麗に穿たれながら熱に

浮かされて口走った言葉が偽らざる気持ち

だからなんだろう。


「………さなくていい」

「え?なに?」


 声が掠れて上手く喋れなかった言葉はや

はり聞き取れなかったのか、麗がぴったり

と顔をくっつけてきた。

 羞恥に干上がる喉に唾液を流してもう一

度口を開くしかない。


「掻き出さなくて、いい。

 俺も…欲しい、から」

「兄さん……」


 麗の声音は信じられないように震えて、

でも間もなく俺の肩を掴んで引き寄せ俺を

上向かせると迷わず唇を塞いできた。

 今まで舌はダメだと麗が拗ねても貫いて

きたけれど、今夜は唇を開いて麗の舌を迎

えた。

 たっぷりと唾液で濡れた舌は水を得た魚

のように口内を泳いで舌や粘膜を思うさま

擦り上げる。

 空気を欲して喘ぐ俺の唇さえ隙間を許さ

ず、舌を絡め取って甘く痺れ始めた舌を唾

液ごと吸い上げた。


「んんっ、ふぅ…っ」


 頭の芯まで溶かすようなキスに吐息を鼻

から逃がしている間に麗の片手が股間に伸

びてきた。

 パジャマ越しに触れてきた手にビクッと

腰が震えたけれど、やんわりと形に添うよ

うな手つきで擦られるとパジャマの中であ

っという間に高ぶりが頭をもたげていく。





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