悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*
「駆?」
気が付くと目の前にクロードの顔があっ
た。
「どないしたん?
体調でも悪いん?」
心配そうに顔を覗き込まれ、その掌が頬
に触れた。
「何でもない。
お腹いっぱいだなって思っただけ」
ゆるく首を横に振ると、まだクロードの
表現は晴れなかったが頬にキスされた。
「車で休憩しよか?
その後のことはそれから考えよ」
せっかく今日一日プランをたててくれた
のに台無しになるんじゃないかという考え
が過った。
恋人になれないならせめて友達としてク
リスマスはめいっぱい楽しみたい。
…あんまりお金がかかってそうなのは嫌
だけど。
大丈夫だと言おうとした俺の唇に指先が
触れて言葉を塞がれたので俺はそれ以上何
も言えなかった。
[*前][次#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!