[通常モード] [URL送信]

悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*


 体内に放たれた兄貴の精とキスでたっぷ

り飲んだ兄貴の唾液とがじわじわと効き始

めたのは、ちょうど兄貴が放ち終えたばか

りの俺のを咥えこんだ直後くらいで…。

 “駆はまだまだ若い。今全部啜ってココ

を空にしてしまっても、朝にはもう回復で

きますよね?”

 袋を揉みながらそう笑顔で尋ねてきた兄

貴にただ頷くことしかできなかった俺は、

これから訪れる全てを攫っていく快楽と心

も体も全てを満たす幸福感とを意識の続く

限り噛みしめようと心に決めた。




 カーテンの隙間から光が差し込む頃にな

って、もう立たない腰から崩れ落ちるよう

にしてベッドに横たわった俺を兄貴は満足

そうに抱き締めた。


「好きですよ、駆」


 滅多に見られない何の含みもない微笑み

を浮かべた兄貴が甘い甘い囁きで俺の耳を

擽る。

 その声をもっと聞いていたいのに限界ま

で酷使された体は抗うことも出来ずに深い

眠りに引きずり込まれていく。

 今夜何度目かのキスを唇に感じたところ

で、幸せで満たされた俺の意識はフッと途

切れた。





                E N D







[*前][次#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!