悪魔も喘ぐ夜 Character Episode * 体内に放たれた兄貴の精とキスでたっぷ り飲んだ兄貴の唾液とがじわじわと効き始 めたのは、ちょうど兄貴が放ち終えたばか りの俺のを咥えこんだ直後くらいで…。 “駆はまだまだ若い。今全部啜ってココ を空にしてしまっても、朝にはもう回復で きますよね?” 袋を揉みながらそう笑顔で尋ねてきた兄 貴にただ頷くことしかできなかった俺は、 これから訪れる全てを攫っていく快楽と心 も体も全てを満たす幸福感とを意識の続く 限り噛みしめようと心に決めた。 カーテンの隙間から光が差し込む頃にな って、もう立たない腰から崩れ落ちるよう にしてベッドに横たわった俺を兄貴は満足 そうに抱き締めた。 「好きですよ、駆」 滅多に見られない何の含みもない微笑み を浮かべた兄貴が甘い甘い囁きで俺の耳を 擽る。 その声をもっと聞いていたいのに限界ま で酷使された体は抗うことも出来ずに深い 眠りに引きずり込まれていく。 今夜何度目かのキスを唇に感じたところ で、幸せで満たされた俺の意識はフッと途 切れた。 E N D [*前][次#] |