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悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*


 愛撫らしい愛撫なんてほとんどされてい

ない俺のを握った兄貴が、急かすようにそ

の上向いているものを扱いてくる。

 直接擦られると俺も弱くて、勝手にビク

ビクと震えてしまう腰に兄貴が先っぽだけ

呑み込んだ蕾に軽く突き上げてきた。


「待ってっ、あっ、ま…って…!」


 擦られたらイッてしまう。

 もう兄貴のを呑み込むどころではなく、

今にも爆発しそうな根元をキュッと締める。

 それを見て口元に笑みを刻んだ兄貴は、

本当にそのままイかせたいように手の動き

を速めていき、突き上げながら浅く出入り

したそこにタイミングを見計って腰を一気

に落とさせてきた。


 ズンッ!


「ひぁッ…!」


 扱かれたせいでただでさえ上手く支えき

れなかった腰は、兄貴のに体内を押し広げ

られながら重力に引かれる。

 体重に勢いが乗って根元まで一気に貫か

れた俺は一瞬息が出来なかったけど、兄貴

の熱を体内で感じるより先にその根元を痛

い位に締め付けていた。

 奥まで貫かれた衝撃に揺れた俺の股間は

根元を締めていなかったら、その衝撃でイ

ッてしまっていたに違いない。

 いや、正直に言うとイッてしまった。

 根元を締めていたせいでドライだっただ

けだ。


「バ、カぁっ…」


 ドライでイッたばかりの体内を突き上げ

られて、耐えきれずに兄貴にしがみつく。

 ドライでイッた直後の余韻と倦怠感と、

それなのに体の奥を突き上げられて敏感な

場所を猛りの先端で抉るように擦り上げら

れる快楽がない交ぜになって感覚がついて

いききらない。

 もう解放して欲しいような、しかしまだ

物足りなさが残るような切なさは熱に溶か

され、体は突き上げてくる兄貴の猛りを咥

えこんで絡みつく。

 俺を追い上げる性急さは兄貴の余裕のな

さを暗に示しているようで、ドライでイか

された直後だというのに奥を抉られて体が

否が応でも反応してしまう。


「ほら、自分でも動きなさい。

 物足りないでしょう?」

「無理ぃっ。

 力、入んない…っ」


 股間は奔流を放ちたくてはち切れそうで

も、ドライでイッたばかりの腰を揺すれと

言われても上手く力が入れられない。

 奥を突き上げてくる兄貴のを締めつける

だけで手一杯だ。


「仕方ないですね…。

 しっかり掴まっていなさい」


 言われた通りに兄貴の首にしっかりしが

みつくと、奥まで兄貴のを呑み込んだまま

ベッドに押し倒された。

 自分で体を支えなくてよくなった分だけ

楽にはなったけど、代わりに俺の中をいっ

ぱいにする雄がその獰猛さを露わにした。


「あっ、ゃぁっ、激しッ…!」


 今までとは比べ物にならないくらいパン

パンと勢いよく突き上げてくる猛りは、押

し入ってくる度に俺の弱い所を的確に突き

上げてきて俺に休ませる暇を与えない。

 それに反応してビクビクと震える腰は、

そんな兄貴の雄を離すまいと絡みついて締

め上げる。

 さっきまでのそれとは違う快楽が全身に

流れ込んできて、俺は兄貴にしがみついた

まま喘ぐことしかできなかった。


「も、イクッ。またイッちゃうッ!」

「駆は本当に、っ、イッてばかりですね。

 こんなにイキやすい身体で無防備に外な

 んて出歩くから、あんな屑が寄ってくる

 んです」


 兄貴はそう言って昼間舐められた耳の端

を甘く咬んでくる。

 昼間の痕跡など拭い去るように体が歓喜

して深くまで突き上げてきた兄貴の猛りを

締め付けて、締め付ける手の中で反り返っ

た俺のモノはイキたいようにビクビクと震

える。







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あきゅろす。
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