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悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*


 明日も学校あるのに…と思いながらも、

兄貴の言う通りこのまま部屋に戻っても辛

いだけだと腹を括るしかなかった。


 明日は金曜日、だし。

 一日我慢したら休みだから…。


 ゆるゆるとした動きでも熱くなった股間

を扱かれ続けて思考まで追い込まれてい

く。

 意地悪な兄貴の作戦だと解っていても、

もうその腕に縋るしかなかった。


「ちゃんと、して、くれ…」

「“ちゃんと”ってどういう意味ですか?

 言ってくれないとわかりませんよ?」


 他人のもの扱きながら何言ってるんだと

ついつい視線はキツくなかったけど、裏筋

に指を腹をしっかり押し付けて撫で上げら

れるとそれも体温に溶かされてしまった。


「んっ、もう出してスッキリしたい」

「出す、だけで足りるんですか?」

「あっ…」


 するりとズボン越しに尻の間を撫でられ

て反射的に奥の蕾がキュッと窄む。

 言葉にせずに示されたそこは言われる前

から期待していたように反応してしまって

よりかかったまま咄嗟に兄貴のパジャマを

ギュッと握り締めてしまった。


「明日、まだ学校…っ」


 学校と言えば兄貴だって無理はすまいと

思ったけど、尻の隙間を撫で上げた指先

は、今度は下着の中へ入り込んで直に割れ

目をなぞる。


「えぇ、解ってますよ?

 明日頑張って登校したら、明日の夜はご

 褒美に今夜よりもっとたっぷり注いであ

 げます。

 この奥に、ね」

「あぅっ…!」


 奥に、と言いながら狙いすましたように

蕾の縁を指先が押し広げる。

 しかし濡れていない指先が押し入ってく

る圧迫感は摩擦を生み、緊張した蕾がきゅ

っと締まって指先がそれ以上奥に進もうと

するのを阻む。


 “頑張って”登校しなきゃならない位ま

で離してくれないつもりなのかよっ。

 しかもご褒美って…っ。


 考えるだけで頭が茹っていく。

 学校の心配より、体の心配より、鼓動が

走り出してしまう。

 縁を撫でるだけで抜かれた指先を恋い焦

がれるように蕾が締まったのは気のせいで

は片付けられない。





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