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悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*



 ギチギチと縁で麗のものを締め付けると

ようやく麗の腰の動きが止まり、触れるだ

けのキスが降ってきた。

 キスを合図に解けた蕾に麗がゆっくりと

動いて腰を打ちつけてくる。

 タイミングを合わせて麗の高ぶりを締め

付けてやると麗の表情も切羽詰まってい

く。


「ッあ、もう、もたな…ッ!

 イクッ、もうイクッ…!」


 奥まで穿つストロークに歓喜する襞が絶

頂を誘って麗の猛りを締め付け、腰を打ち

つけられて揺れる高ぶりからは糸引くよう

な蜜が零れた。

 俺の蕾に猛りを呑まれて締めつけられる

麗もたまらなそうに綺麗な顔を快楽で蕩け

させて奥の凝りを狙って腰を打ちつけてく

る。

 麗にそんな顔をさせているのが他の誰で

もなく俺なんだと思うと、それだけでもう

全てがどうでもよくなるほどの悦楽だ。

 体も心も、全てが満たされていくような

快楽に喘ぎながら、もう下半身で暴れる熱

を解き放つために腰を揺すり始めた。

 タイミングを合わせるとより深くまで麗

の猛りが奥を抉り、一気に下半身から頭ま

で快楽が駆け抜けていく。


「も、イク、イクッ…!!」

「ん、一緒にイこッ?」

「あッ、んッ、くッ、ああぁッ…!!」


 幾度も奥を抉られ耐えきれずにビクビク

と白濁を放ちながら断続的に体内の麗の猛

りを締めつけると体の奥に温かいものが放

たれるのを感じた。

 夢の中でするのとは違う久しぶりの交わ

りは全てを快楽で染め上げて真っ白にし

た。

 まだ体の奥に放っている麗の首に腕を回

して熱い吐息を吐き出して半開きになって

いる唇を吸う。

 どちらも息が上がっているから舌を絡め

るようなキスはできないけれど、それでも

キスがしたくて縁で麗の猛りを締め付けな

がら吸ってやるとその唇の奥から悩ましげ

な呻きが漏れた。


「兄さん、すごいエッチ…。

 夢の中の兄さんもいいけど、現実の兄さ

 んもすごくいい…」


 俺に白濁を搾り取られるようにしながら

麗は濡れた目で笑い、もう一度唇を重ねて

くる。


「もう、満足しちゃったのか?」

「ううん。全然。

 兄さんがしてもいいよっていうなら、今

 夜はずっと兄さんを抱いていたい…」


 もう明日の学校なんてどうでもいい…そ

んなことを考える俺はきっと兄としては失

格なんだろう。

 学校を休んだとしても、明日になったら

帰ってしまう麗を引き止めてしまいたいと

思ってしまう俺も。

 でもそれは兄弟としてではない俺ならば

なんの不思議もない感情で、少しでも触れ

合っていたくて俺の中に吐き出したまま動

かない麗の首にぎゅっと抱き着いた。





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あきゅろす。
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