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悪魔も喘ぐ夜
*


 イケば解放されるんだろうか、この夢か

ら。

 あるいは麗を満足させないと終わらない

のか?

 いや、そんなはずない。

 俺の見てる夢なんだから…。


 ズンッ


「あうッ」


 麗の猛りがまた奥までいっぱいにしなが

ら腰の動きを止める。

 ぽたぽたと腹部に先走りが落ちるのを感

じながら麗を見上げると物言いたげな麗の

目とぶつかった。


「ねぇ、お兄ちゃん?

 気持ちいい時は気持ちいいって言ってほ

 しいなぁ。

 その方がぼくもっと嬉しい」


 勘弁してくれ…。

 麗に…可愛い弟に体の奥まで猛りで犯さ

れるのに耐える羞恥だけでいっぱいいっぱ

いなのに…。


 グリグリッ


「あッ、あぁッ!」


 麗が腰を揺すって弱いポイントを擦り立

てるとそれだけでビクビクと高ぶりが先走

りを零して咥えこんでいる麗の根元を締め

つけてしまう。


「気持ちいい、でしょ?

 ぼく、お兄ちゃんの口から聞きたい

 なぁ。

 お兄ちゃんが気持ちいいって言ってくれ

 たらすごく嬉しい」

「勘弁してくれ…っ。

 そんな恥ずかしいこと…今だけでいっぱ

 いいっぱいなのにっ」


 その一線を越えてしまえば、あとはもう

際限なく快楽に溺れて欲しがってしまいそ

うで心が悲鳴を上げた。





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