悪魔も喘ぐ夜 * それをいいことに兄貴や麗が好き勝手す るのも事実で…すっかり感じやすくなって しまった体に俺の方が戸惑う。 母さんはフェロメニアの香りには中毒性 があると言ったけど、その逆はないのかと いう疑問が最近よく頭をかすめる。 …どうしよう。 俺の方が離れられなくなったら…。 フェロメニアと淫魔が互いに狂わせ合う 存在だと言われた理由を体で理解し始めて いる。 二人を相手にしすぎて最近自分の手で慰 めることはなくなったけど…もし自分でし て、イケなかったら…そう思うと怖くて余 計にできない。 淫魔の体液がなければ、あるいは体の奥 を貫かれなければイケなくなっていたら… 本当に離れられないのは俺の方だという逃 げ場のない状況に追い込まれてしまう。 [*前][次#] |