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悪魔も喘ぐ夜
*


「あーあ。こんなに零して。

 もったいない。

 後で全部飲みたいからちょっと我慢して

 ね?」


 あと数回奥を抉ってもらえれば放てる…

そこまできたのに、麗は揺れる高ぶりから

零れ落ちるものを見て目を細めた。

 腰の動きをゆっくりとしたものに変え、

直前でお預けをされた体が切なく震える。

 荒くなった息を整えながら物足りなさか

ら揺れる腰に麗は小さく笑ったようだった

が、構わず俺の高ぶりに指を伸ばした。

 しかし指を伸ばしただけで触れる気配は

ない。

 何をしているんだと疑問が浮かんだとこ

ろで麗の人差し指の先がほんのり光った。

 その光は紐のように伸びて、反り返った

俺の高ぶりの…小さな穴に入り込んだ。


「うッ、あッ…!?」


 痛みはない。

 滑るものでたっぷりと濡れる圧迫感が先

走りを零す穴にゆっくりと押し入ってくる。

 本来なら吐き出すだけの粘膜を逆に撫で

られて、初めての異物感も相まって喉がひ

きつって震えた。

 ありえないところにありえないものが入

り込んでいる。

 それは恐怖であると同時に、傷をつけな

い圧迫感に敏感な粘膜を撫で上げられる奇

妙な感覚は俺の下半身に重く響いた。


「ヒッ、あッ、ふっ、深いっ…!」


 それがどれほど奥まで入り込んだのか分

からない。

 しかし痛い位に反り返るそれの穴の中に

進むものがひきつった喉を震わせた。


「ふふっ。ココ、ポッコリしてるよ?

 奥まで入りすぎちゃった?」


 反り返ったままの高ぶりの裏を麗の指先

が撫でる。

 撫でられることで本来盛り上がっている

はずのない場所が穴の中に入り込んだもの

に圧迫されてその形にぽっこりと膨らんで

いるのを知る。

 痛みを伴わない圧迫感はハッキリとその

小さな穴を犯していた。


「あッ、抜いてっ!怖いから抜いてッ…!」


 後ろどころか前の穴まで穿たれるとは思

わず、その初めて感じる異物感に首を振っ

て懇願した。


「こんなに奥まで入ったのに勿体ないけど

 お兄ちゃんが嫌がるならしょうがないね。

 でも先っぽのほうだけはいいよね?

 でないと全部零れちゃうもん」


 麗は残念そうに笑って唇に優しいキスを

落としてきた。

 とにかく奥まで知らないモノで犯されて

いるのが怖くてコクコクと頷くと、今度は

違う感覚が腰を襲った。


「あッ、あぁッ…!

 嘘っ?!イクイクイクぅッ!」


 粘膜をズリズリとゆっくり擦りながら出

ていく異物感は強制的な射精感をもたらし、

生理的にガクガクと腰を振りながら深い絶

頂を引き出した。





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あきゅろす。
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