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悪魔も喘ぐ夜
*


「むっ、夢精してるからっ。

 毎朝、たいへ、んっ…!」

「夢精…?」


 一瞬なんのことを言われたのかわからな

いとクロードはポカンとした顔だった。

 しかし程なくして本来無縁であろうそれ

がどういうことか悟ったらしく、ニヤニヤ

と口角を上げた。


「なんや、夢の中でも欲求不満なん?

 それとも夢の中で抜いてしまってるんか

 な。

 相手はもちろん俺やろ?」

「そんなの知らな…っ、あッ、出るッ…!」


 耳元に唇を寄せて吐息をかけながら囁い

たクロードは、そちらに夢中でやりすぎた

とばかりにギュッと高ぶるその根元を輪に

した指で絞った。


「あうッ…!」


 敏感になってすっかり反り返ったそこを

締め上げられて腰が跳ねた。

 しかしその一瞬をやりすごしたことを確

認するや指先も緩んでまた悶々とした熱が

高ぶるものを包んだ。

 クロードは俺がイかせてくれと懇願する

までイかせてくれるつもりはないらしい。

 それはチェックが始まったばかりの頃か

ら一貫していて、安心している反面こうし

た場面では泣きたくなった。

 あれだけ嫌だと泣いて叫んだ時には何度

も奥に放って解放してくれなかったのに、

今は懇願しなければイかせるどころか蕾に

触れてもくれない。

 チェックの間にあの日の事を思い出して

しまうと余計に辛くなるのは分っているけ

れど、あの深く強烈な快楽はそう簡単に忘

れられるものではなかった。

 まして体に触れるのが同じ人物の指であ

るなら、尚のこと。


「もう、そこはいいから。

 体の奥、調べて…」


 体を折り、すっかり上向いている局部に

引っかかる下着に煩わされながらも、腰を

持ち上げて下着ごとずり下ろす。

 俺は適当なところで止めようとしたけれ

ど、それを手伝うクロードの手がすっかり

足から抜き取って下半身を裸にしてしまっ

た。

 申し訳ないように揺れて雫を滲ませる高

ぶりには目もくれずに、尻肉の奥に隠れた

窄まりを一発で探り当てる。

 ズブリと第一関節の辺りまで入り込む指

先を締め付けても、それに構わず指はどん

どん奥へと進んで行く。

 そしてクロードの笑ったままの唇からと

んでもない言葉がもれた。


「ほな、今夜は俺の夢が見られるように駆

 のココにしっかり俺の指使い覚えてもら

 おか」

「えっ…?

 あっ、それやだぁっ…!」


 コリッとクロードの長い指先が奥の凝り

を擦り上げて腰が跳ねた。

 しかし嫌だと首を横に振っても一方の手

は高ぶりの根元をしっかりと締めている。

 何度か指で刺激して、嫌がりながらも俺

が放ってしまえないことに気づいたのか、

それからは容赦がなかった。





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