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悪魔も喘ぐ夜
*


「ひぃッ!ふ、太いッ…!」


 十分に後ろを解し、ぬるつく猛りで押し

入ってきたのにその圧迫感には眉をひそめ

た。

 懸命に息を吐くがとても間に合わず、そ

の表面のぬるつきを借りても後口を引き裂

かない程度にジリジリと押し入ってくる程

度で、その猛りの先端すら全て呑み込めな

いままその腰の動きが止まった。


「うーん…じゃあこのくらい?」


 何が“このくらい”なのか。

 あまりの太さに息も絶え絶えになってい

ると麗の腰が緩く動きながら縁をぐるりと

解すように先端で撫でる。

 その時できたのか僅かな隙間を見逃さず

にさらに奥へと猛りを押し込んでくる。

 一度腰を止め縁をなぞってはさらに奥へ

…そんなことを数回繰り返す内についに滑

る先端がギリギリまで縁を圧迫しながらズ

プッ…と入り込んできた。


「ふふっ。先っぽ全部入っちゃった。

 気持ちいい?」

「ぁっ…!まだ動かなっ…苦し…っ!」


 肩で息をする俺をよそに麗はすごく嬉し

そうで、圧迫感に喘ぐ俺の体の中に入った

まま慣らすように小刻みに腰を揺すった。


「おにいちゃんは“このくらい”がいっぱ

 いなんだね?

 ぼくもう覚えちゃった」


 一体なんの話なのか、懸命に息を吐いて

少しずつ薄れていく圧迫感を感じているだ

けの俺にはそこまで考える余裕がなかっ

た。


「嬉しい…。

 お兄ちゃんの中、今ぼくのでいっぱいな

 んだ…。

 これだけ成長したらお兄ちゃんの中いっ

 ぱいにできるんだね」


 嬉しそうな独り言に返事をする余裕もな

いまま麗の腰が本格的に動き出した。





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