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悪魔も喘ぐ夜
*


「じゃあ、いいって言ったらこの雲全部ど

 けてくれるか?」

「…うん。いいよ?」


 どうせいつか折れるなら、何も要求でき

ないなんて嫌だ。

 なんとか状況を改善しないと、身動きが

とれないまま何度でも好き勝手されてしま

う。

 だから1度と引き換えに条件を出した

ら、少しだけ考えるそぶりを見せたものの

間もなく麗はあっさり頷いた。

 腕や腹部の上から雲をよけてくれて、雲

に囚われたまま身動きできなかった俺の体

を抱き起す。

 体の表面に残った雲の一部は麗がその掌

で触れて体を撫で回すと溶けるようにして

ぬるぬるの液体に姿を変え、いやらしい音

をたてながら胸を擦られ突起をかすめられ

る度にビクビクと腰が震えた。

 熱い吐息を吐き出すと今度は雲を一掴み

千切って二人の高ぶりを包み込むようにし

て表面にたっぷりと液体を塗りたくった。


 …あれ…?


 違和感があった。

 麗のこれは…こんなに質量があっただろ

うか?

 少なくとも俺のよりは…


「じゃあ挿れるよ、お兄ちゃん?」


 戸惑う俺をよそに“いいよね?”と先端

を俺の後口にあてがった。

 待ったなんて最初から聞く気がないタイ

ミングでその滑る猛りが後口を押し広げ

た。





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