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悪魔も喘ぐ夜
*


「麗っ、やめてくれっ。

 なんで体動かないんだっ?」

「ふふふっ。

 気持ちいいのに我慢するからじゃない?」 


 そんなわけない。

 そんなわけないのに、麗の言葉を肯定す

るようにあっけなく熱が下半身に集中して

しまう。

 吐き出しても吐き出しても快楽と余韻が

あるだけで体の負担がない分、それは際限

がないように思えた。


 結局そのあと胸の突起だけで2回もイッ

てしまってから、麗はようやく雲に包まれ

たままだった俺の高ぶりに触れた。


「すごい…ぐちゅぐちゅだね。

 気持ち良かったからいっぱい出ちゃった

 の?」


 やんわりと高ぶりを扱く指先がぬめって

滑るのは俺が放ったもののせいだと揶揄さ

れて顔が沸騰するかと思った。


「もういいからっ。

 ぁ…っ。擦ってないで助けてっ」

「やだよー。

 だってお兄ちゃんぼくの気持ち全然わか

 ってくれないんだもん。

 ぼくが本気だってわかってくれるまでや

 めない」


 本気もなにも麗は麗なのに。

 でもこのままじゃ言ってもきっと聞かな

いだろう。

 だったら麗が満足するまで付き合ってや

るしかないのか…。





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