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悪魔も喘ぐ夜
*


 左右の膝を軽く擦り合わせながらもそん

な訳ないと首を振ると、すかさず麗の唇が

突起を咥え込んだ。

 舐めて、甘く噛んで、擦り上げて…。

 たっぷりと麗の唾液が肌に染み込む頃に

肌ごと突起を吸われた。


「あっ、あぁッ!」


 突起を吸われる刺激だけ耐え切れずに声

を上げて放ってしまう。

 肝心な場所への刺激すらなかったのにビ

ュクビュクと吐き出せるそれは心地よく、

吐き出し終わると独特の倦怠感に包まれ


た。



「気持ちよくないのに乳首だけでイッちゃ

 ったの、お兄ちゃん?」


 クスクスと笑う目が“お見通しだよ?”

と俺を映す。

 いたたまれず寝返りをうとうとして、そ

の違和感に気づいた。


 あれ…動けない…?


 体を包んでいるのはふわふわな雲だけな

のに体が動かない。

 痛くも苦しくもないし感覚が失われたわ

けでもないのに指一本動かない


「何度でもイッていいよ、お兄ちゃん?

 何十回でも何百回でも気持ちよくイかせ

 てあげる」


 麗はそう言って笑いながら唾液で濡れた

突起を摘み上げ、もう片方を繰り返し甘噛

む。

 たったそれだけなのに、今放ったばかり

の下半身が早くも反応し始めてしまった。

 いちいち体がおかしい位に敏感で、雲の

中で窮屈でもない体は一向に動かず、麗の

指や口で簡単に高ぶってしまう。





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あきゅろす。
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