悪魔も喘ぐ夜 * 「…あれ? なんでパジャマの下にハイネック着てる の?」 …さすがに兄貴に遠慮なく噛みつかれた 痕を隠す為だとは言えない。 “じゃあぼくも”なんて言い出されたら たまらないから。 「首あっためたほうが寝つきがいいらしい から。試してみてるだけだよ」 「ふーん?」 まだきょとんとしていたが一応納得した ようだ。 「さぁ、そろそろ寝ようか。 本当に今日は疲れた…」 それ以上詮索されない為にも、変な気を 起こさせない為にも、…何より辛い体を休 める為に俺は部屋の明かりを消した。 [*前][次#] |