悪魔も喘ぐ夜
*
…あん、なに…？
雫が零れ落ちそうなほどクロードの唾液
でまみれたローションが、後口に触れてヒ
クンとそこが震える。
指や猛りといった体の一部以外で明らか
な固形を体に受け入れたことがないせいか
体に緊張が走る。
「駆、力抜かんと入らへんよ？」
固形ローションについた唾液をその入り
口に擦りつけるようにしながら息を抜くよ
うに言われる。
「は…初めてだから、その…ゆっくり……
入れて…」
「っ……！」
猛りを挿入されない為に嫌だとも言えな
いが、猛りよりサイズの小さいその固体を
入れられるのはやはり怖い。
唾液を擦り付けられた後口はその媚薬効
果でじんわりと解れてきていて、呑み込ん
だ唾液がクロードが擦っているそこに急速
に熱を集め始めている。
快楽と恐怖がない混ぜになって訳が分か
らなくなりながらも体は熱くなっていく。
それでも懸命に息を吐き出すそこの奥深
くにゆっくりと固形のローションが押し込
まれた。
最後まで息を吐き出しながら受け入れる
とローションから指が離れてほっと安堵の
息が漏れる。
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