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悪魔も喘ぐ夜
*


「じゃ…じゃあ、指、だけ…」


 なんだかんだでいつも流されてしまうば

かりで、自分のいう事を聞いてもらえない

せいか調子が狂う。

 むしろ“指だけ”と自分からいう事のほ

うが恥ずかしいような気がしないでもな

い。


「ほんま…あかんて。

 なんやの?

 そんなに俺に惚れさせたいん?」

「え…?」


 独り言のように呟かれた言葉を聞き逃し

そうになってクロードを見たら唇を塞がれ

た。


「んっ…」


 いつものように舌が入ってくるかもと身

構えたがすぐに離れてこちらが驚く。


「口、あけてみ?唾液飲ませたるわ。

 大サービスやで?」


 大サービス…なの、か…?


 考える間もなく再び唇を塞がれ、舌で口

を割り開かれた。

 戸惑って何も出来ずにいる俺の舌を舐め

上げて絡め取るとそのまま吸い上げてく

る。

 指先で触れたままだった後口がたまら

ないように窄んだ。


「んんっ…」


 頭の芯が痺れて余韻に浸っていると唾液

が流れ込んでくる。

 それを呑むべきか考えたけれど吐き出す

わけにいかないなら呑むしかない。


 ゴクリ…


 間もなく熱が下半身を襲うだろうに、そ

の前からクロードの手がゆるゆると萎えた

ままだった俺自身を扱き出した。

 そして固形ローションを口に含んでたっ

ぷりと唾液を纏わせている。





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あきゅろす。
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