悪魔も喘ぐ夜
*
「とりあえずコレ、挿れてまおか」
「え!?だってっ…」
今約束したばかりで何を言っているのかと
見ていると首を横に振られた。
「そんな焦らんでも、いきなり俺の挿れた
りせぇへんよ。
やけど…ほんまに前だけで空イキしたこ
とあるん?」
「ッ……」
咄嗟に答えられない。
厳密に言えばない、ような気がする。
出にくくなってくるといつだって胸の突
起や後ろを弄られて絞り出されるのが常
だ。
…そこまでして絞り出す二人もアレなん
だけど…。
「自信がないんやったら、指だけ挿れて擦
ったるよ。
ローションかてあったほうがええやろ。
前だけで頑張って出ないって言われた後
で、指で擦って出たら…どんなに嫌って
言うても俺はもう我慢せぇへんよ?」
笑顔で釘を刺された。
唾液であんな風になってしまうなら、体
の奥に直に放たれたらどうなるか…考えた
くない。
その為に指だけ我慢しろと言われるな
ら、我慢できる…気がする。
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