悪魔も喘ぐ夜
*
言われるままに、クロードの前で仰向け
になって膝を開いた。
いつもなら自分から触れることなどない
場所を、淵に指が触れないようにしながら
肌を引っ張ってその場所を晒した。
クロードの視線がその一点に刺さるよう
に注がれると、朝麗を受けいれたそこはヒ
クリと震える。
「…なんや、朝も楽しんできたん?
それとも昨日のが効きすぎて盛ってしま
ったんかな」
言い当てられて羞恥のあまり後ろ口がキ
ュンとすぼんだ。
からかう声にぐっと言葉を呑み込むしか
ない。
こんな恥ずかしい格好をさせたんだから
見るか、触れるかだけで満足してくれない
だろうか…。
心のどこかで無駄と知りつつも淡く期待
してしまう。
本当に精を限界まで搾り取りたいだけな
ら、奥まで明け渡す必要はない。
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