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悪魔も喘ぐ夜
*


 見たくない。見て、いられない…。

 授業中に、いつ誰に気づかれるのかもし

れない状況で、その掌を気持ちいいと…感

じてしまったなんて認めたくない。


「授業中に俺に股間揉まれて気持ちええん

 や?

 さっきから甘ったるい匂いがプンプンす

 んで?

 もっと足開き?玉まで揉んだるさかい」


 追い打ちをかけるように囁きかけてくる

声。

 羞恥と悔しさに耳まで熱が及ぶのを感じ

ながら唇を噛みしめたままでブンブンと首

を横に振った。

 こんな状況で自ら足を開くなんて無理

だ。

 授業中の教室で、いつクロードの集中が

切れるかもわからない状況で、自ら足を開

いて、股間を揉まれたら…考えるだけでお

かしくなりそうだ。


「ここじゃ、嫌だっ。

 頼む、からッ…」

「ふうん?

 ここじゃなかったら続きしてほしいん

 や?

 かわええなぁ、駆は」


 その手で股間を揉みながら、意地の悪い

声が返ってくる。





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