悪魔も喘ぐ夜 * とにかく気を引き締めないと…。 昨日は不意を突かれたけど、学校にいる 間まで…なんて体がもつわけない。 …そもそも学校で、なんてありえない し。 クロードには極力隙を見せないようにし ようと、制服のネクタイを締めながら心に 決めてきた。 クロードには妙な力があるみたいだし、 油断は禁物だ。 俺はあの二人だけで手一杯なんだっ! これ以上厄介事増やさないでくれ! 鼻で笑うクロードの顔を思い出して余計 にムカムカしてくる。 クロードだって、まさか人目憚らず何処 ででも…なんてことはしないはずだ。 可能性があるとすれば二人きりで人気の ないところに行く場合。 それさえ阻止できれば、どうにかできる …と思う。多分。 [*前][次#] |