悪魔も喘ぐ夜
*
それをいいことに兄貴や麗が好き勝手す
るのも事実で…すっかり感じやすくなって
しまった体に俺の方が戸惑う。
母さんはフェロメニアの香りには中毒性
があると言ったけど、その逆はないのかと
いう疑問が最近よく頭をかすめる。
…どうしよう。
俺の方が離れられなくなったら…。
フェロメニアと淫魔が互いに狂わせ合う
存在だと言われた理由を体で理解し始めて
いる。
二人を相手にしすぎて最近自分の手で慰
めることはなくなったけど…もし自分でし
て、イケなかったら…そう思うと怖くて余
計にできない。
淫魔の体液がなければ、あるいは体の奥
を貫かれなければイケなくなっていたら…
本当に離れられないのは俺の方だという逃
げ場のない状況に追い込まれてしまう。
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