悪魔も喘ぐ夜
*
「うん?ココ?ココが何かあるの?」
コリコリコリッ
「ひッ、あッ!擦る、なぁッ!」
ビクビクと腰が跳ねるのを止められな
い。
声が上擦るのも、麗の指を締め付けるの
も。
「気持ちいいの、お兄ちゃん?
ビクビクしてぼくの指すごい締め付けて
くるよ?」
「気持ちよく、はぁッ、ないっ」
首を振って耐えようとするが、何度もそ
こを擦る指先に全てを隠し通すことは困難
で、触れてもいない前が反応して頭をもた
げてきた。
「気持ち…よくないのにこんなになっちゃ
うの?
ねぇ、お兄ちゃん。
本当に気持ちよくないの?」
コリコリコリコリコリッ
「ひッ!あッ、やあッ…!」
そこ一点だけを集中して擦られて、情け
ないほどに腰が跳ねて先走るものが滴り落
ちた。
[*前][次#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!