悪魔も喘ぐ夜
*
「んぅっ…」
枕に懸命に顔を押し付けて声を抑える。
加減を伺うように体内に入ってきた麗の
指先は、体内に残された体液を掻き出すよ
うに動く。
結局、残しっぱなしにするのは体に悪い
よと説得されて、浴室まで歩けそうにない
俺は麗の指の侵入を許すはめになった。
「お兄ちゃんのここ、あったかいよ。
それに解れてきた」
嬉しそうに麗は言うけれど、そんなこと
いちいち報告してくれなくていいと思う。
それよりもこっちは、好き勝手動き回る
指先が弱いポイントを探り当ててしまわな
いか不安でしょうがないのだから。
もしあそこを探り当てられて繰り返し刺
激されるようなことがあれば…麗に流され
ない自信は、ない。
「ここにぼくのを受け入れてもらえたら…
気持ちいいだろうなぁ」
「麗っ」
後口を弄りながらとんでもないことをう
っとりと呟く麗に牽制の声をかける。
「わかってるよ…。中を掃除するだけ、で
しょ?」
麗は苦笑いを浮かべながら中のものを掻
き出し続ける。
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