悪魔も喘ぐ夜
*
言われるまま一番弱い場所に自ら招き入
れてしまえば、もはや打てる手などない。
何をしてももう無駄。
案の定、兄貴はその一点を集中して責め
たててきた。
「あッ!ダメッ!そこ、ヤダぁッ!」
秒針が一つ動く動きすらもはやじれった
く感じるほど体の熱は沸騰したようにと噴
き出そうとし、腰がガクガクと揺れてしま
う。
ダメだ!負けたら何されるか…!
俺を奴隷にしたいなんて本気で言う兄貴
に負けたら何をされるか…考えるだけで恐
ろしい。
ぎゅっ
思わず手が伸びて根元を締めてしまっ
た。
蜜を零しながらイキたくて小さな穴が
ヒクついている、その根元を。
「駆、ペナルティです」
耳元で残酷に響いた。
1分なんて、もたないことは火を見るよ
り明らかなのに。
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