悪魔も喘ぐ夜
*
…つぷっ
ややあって指先がかろうじて中に入り込
む。
たっぷりと唾液に濡れた指先はするっと
奥まで一気に到達する。
そして内壁を擦りながら中を探り始め
た。
そこは明け渡してはいけなかったと気
づいたのはその直後だ。
…グリッ
「ひぁッ!?」
聞かせてやるものかと堪えていた声も
抑えられなかった。
ただ一撫でされただけでガクガクと腰
が揺れる。
蜜を垂らしていた先端は白いものが混
じったものをポタポタと落とした。
かつて太い熱量で掻き回された場所。
指なんて細いから大丈夫…なんて心の
どこからで油断した。
…そもそも本来閉じていて当然な場所
が閉じているのは自然なことで抵抗では
なく、むしろそこを緩めて指を受け入れ
ることは協力だったと…気が付いたのは
全てが終わって冷静に振り返れるように
なってからだ。
[*前][次#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!