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悪魔も喘ぐ夜
*


「消毒しましょうか」


 ぴちゃ…


「んっ…!」


 昼間、麗に弄られ過ぎて敏感になってい

るそこに兄貴の舌が触れた。

 たっぷりと唾液を絡ませてくる舌に擦ら

れ過ぎた突起は過敏に反応し、唾液を潤滑

油代わりに滑り擦り上げてくる動きは突起

をそそり立たせていく。

 衣服の刺激さえも少し辛くて、もうそこ

は触らないでくれと思っていたのに、滑ら

かな刺激を与える舌に突起がじんわりと熱

をもったように尖っていく。

 突起の周りを円を描くように舌先でなぞ

ったと思ったら今度は突起を銜え込んで歯

をあてたまま一気に吸い上げる。


「んんッ!」


 一瞬灼くような快楽ギリギリの痛みが一

点に集中して、俺はシーツを鷲掴んだ。

 胸がわずかに反って戻る。

 唇から解放された突起は痛いくらいにジ

ンジンと尖っていて、俺は顔をそむけ肩を

揺らして息をしながらたまらず喉をならし

た。

 紙一重でそれが快楽でだったら下肢は放

ってしまったかもしれないと思うと、麗に

弄られすぎたことがよかったのか悪かった

のかわからない。


 うっすらと目を開くと時計が見えた。

 規則正しく動く秒針が沈みかける意識を

現実に引き戻した。


 残り時間、あと少し…。

 本当にあともう少しだけ耐えればいい。

 耐えきれれば、終わる…。





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