悪魔も喘ぐ夜
*
とろり…
俺の舌を撫で上げた兄貴の舌を伝い唾液
が俺の口内に流れ込んできた。
決して量は多くないが、今までされたこ
ともなかったし飲み込むことも押し戻すこ
ともできずに口の奥に留まる。
やがて食んだ下唇を吸いながら顔を上げ
た兄貴がようやく顔を上げた。
唾液のせいでしゃべることもままならな
いが、“なにすんだ”と不満を視線でアピ
ールする。
「飲みなさい、駆」
「！？」
恋人でもなんでもないのに、賭け事で何
の罰ゲームだ！
…ゴクン
内心では悪態をつきながらも、ペナルテ
ィは嫌だから仕方なく飲み込んだ。
先ほどからずっと絶妙な力加減で擦られ
ている股間がハッキリと熱を持ち始めてし
まったのが大きい。
延長なんてされ続けたら…負ける。
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