悪魔も喘ぐ夜 * こうなったら方向を変えるしかない。 手段が手詰まりなら、あとは時間だ。 「じゃあ…3分」 「3分? それは僕が駆を自由にしてもいい時間、 ということですか? 僕がキスをしても、しゃぶっても、 ナカに指を入れて掻き回しても、 駆は抵抗せず僕に協力するという意味で すよね?」 「て…抵抗、しないだけ…。 賭けだろ。協力は、しない」 これからされるであろうことを事前に言 われたようで顔が熱をもつが、いずれにし ても3分。 3分だけだ。 「…いいでしょう。 その代わり僕が勝ったら、駆はこれから いつでも僕が望む時に体を開くんです よ?」 「そんなのっ…!」 「できないんですか? 僕に与えられたのはたった3分です。 駆はたった3分我慢すればいい。 麗の為に体一つ張れないで、綺麗事を並 べていられたらそれで満足ですか」 「っ…! わかったよっ! 勝ったら好きにすればいいだろっ!」 勝てたらだけどなっっ!! まさに売り言葉に買い言葉が飛び交い、 俺も後には引けなくなった。 まともな話し合いでもルールでもその気 にならないなら、兄貴が言うことで勝負し て言い聞かせるしかない。 [*前][次#] |