僕と君の恋愛日記♪
[4]



翌日



スザクとルルーシュはいつも一緒に学校へ行っていた。
スザクがルルーシュの住んでいるクラブハウスまで迎えに行って、二人で仲良く雑談をしながら楽しく登校する。



長らく変わることない日常の風景。
しかし、今日はどこか違っていた。
いつもなら外に出て待っている彼の姿がない…
人を待たせることが嫌いな彼らしい気遣いで、必ず何時もスザクを待っていたのに…



あっ…
ルルーシュがいない…


「あのっ!!ルルーシュくんは?」



ちょうど玄関先の掃除に出てきたルルーシュのお手伝いさんをしている咲世子さんに彼の所在を尋ねた。



「ルルーシュ様なら今日はご用があるとのことで、もう先に出られましたけど?ご存知なかったんですか?いつも一緒に登校していらっしゃるので、てっきりご存知なのかとばかり…」



咲世子は頬に手をあて首をかしげながら申し訳なさそうに告げる。



「そ……うですか…ありがとうございます。」



いくら鈍感なスザクでも彼がいない理由くらいわかった。



どうしたのかしら?と悩み続けている咲世子にペコっとお辞儀をした後、スザクは走って学校へと向かったのだった。







ガラっ


「ルルーシュ!!!」




教室に入るなり真っ先にルルーシュを呼ぶ。


しかし彼はリヴァルと楽しそうに雑談していてまるで此方を見ようとはしない。
スザクは空気扱いだ。





ウゥっ……
でも負けないんだから!!


そんな嫌がらせにもめげずにルルーシュの方へと歩み寄る。




「ルルーシュ!!!!昨日はごめんね。僕、急に変なことして、それで…そのこ





とでちゃんと謝りたいのと、あとあとっ…大事なお話があるから、今日の放課後いつものところに来て!!」





無視できないほど大声で話しかけたのも虚しく、ルルーシュは無言だ…
ツンっと明後日の方をを向いている。





「絶対だよ!!!!僕、君が来てくれるまでずっと待ってるから!!」



言い終わるなりスザクはその場の勢いで間も無くホールルームが始まることもお構いなしに教室から飛び出した。



「なに?ルルーシュスザクと喧嘩したの?」



「俺が悪いんじゃないっ!!非は100%あいつにあるんだ!!!!」



彼を責めるような要素は全く含まれていなかった筈だが、すごい形相で反論される。



「わっわかった、わかったからそんな怒んなよぉ;」


「別に怒ってなんかない…」


未だ不機嫌なルルーシュは素っ気なく言い捨てた。
八つ当たりされるのはいつものこと。
我ながらつくづく損な役回りだとリヴァルは思う。



「はぁ…怒ってるだろうそれはぁぁ…」



「怒ってないと言っているだろう!!!しつこいぞ!!!」


ガタリと大袈裟な音をたて、握り締めた拳を振り上げながら立ち上がるルルーシュ。



「ごめんって…」


あまりの迫力に気圧され、リヴァルはしゅんっと俯いた。



なんだよ…久しぶりに話してるのに…
なんでそんな機嫌悪いんだよ…



「悪い…今少し怒った……」



今かよっ!!!!



クラス中の人間が彼の言動に対し心の中でこう突っ込んだことは言うまでもない。










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あきゅろす。
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