[携帯モード] [URL送信]


私も、小さな頃からずっと疑問だった事で、未だに解決していないから――。


「さっきの村でね、せっかく仲良しになったのに……そお言われたの」


リズは、"呪われた民"と言う言葉を避ける。
私も昔はそうだった。
でも今は、もう馴れて避けない。


「リズ、あのさ――」


リズの涙目を見て、出掛けた言葉を飲み込んだ。

――そうだった。
この子は、まだ6歳の子供なんだ。
そんな子に "仲良しなんて作らない方が良い" なんて、言っちゃ可哀相か。


「やっぱ何でもないや。今日は、果物見付かるかね〜」

そう言って私は、リズの頭をぐちゃぐちゃっと撫でた。

リズの茶色くて柔らかい髪は、あまり乱れない。



[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!