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「エルシー、行こう!!」
リズは、私を見つけると手を引っ張って走りだす。
――6歳にしては力強い。
私達は、木が生い茂る森に入った。
この森は、ちょっと暗い。
きっと、長い間人が手入れをしていないのだろう。
足元は、日が当たらないにも関わらず、背丈の高い草が生い茂っている。
「ねぇ、エルシー」
「何?」
リズは、ちょっと寂しそうな顔で私を見上げた。
「リズ達は、本当に呪われてるの?」
「どうしたの?」
私は、答えられなかった。
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