[携帯モード] [URL送信]


赤茶色の髪を後ろで、1本の髪の毛も出ないように、キッチリと1つで縛ってある頭に、いつも見てきた広い背中。


「師匠」

「エルシーか」

「はい。私、リズと食糧探しに行ってきます」

師匠の赤茶色の瞳が、チラッと空をみた。

「近くに"定住の民"の地は無いな……今日は野営だ。場所は少し移動するが……移動場所は、決まったら連絡する」

「はい」

そう言ってから、師匠は、指輪をはめている右手の人差し指を、右のこめかみに押し当てた。

指輪が、青い光を放ち始める。
今、私達の"群れ"の成人と連絡をとっているんだろう。


私は、リズの元へと向かった。



[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!