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「じゃ……じゃあ、明日、みんなに挨拶しよう!!住む家も……ここで良いしさ!!」

「ありがとうございます。ここでのしきたりに倣います。あの……お名前は?」

「あっ……俺はユラ。この家の長男さ」

「私はエルシー。よろしくね」

「こちらこそ……。ま……また明日呼びにくるから!!」


そう言ってユラは、出ていった。


その扉をじっと見つめた。

私が明日、あの扉を出たら――。



明日から、私は文化の民。
魔術なんて使えないの――。


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