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……ゴニョゴニョ
なんだろう?
話し声が聞こえてくる――。
でも、何を話しているかまでは、わからない。
ってゆうか、なんで私、目を閉じてるの?
普通に考えると、寝てたって事だよね……いつ、どうして寝たの??
目を閉じたまま考える。
そうしているうちに、会話が聞こえてきた。
「でも、この子、寝ちゃったわよ!?」
「顔色悪かったし……びっくりして気絶したんじゃない?」
「結界くぐる時に限って!?」
「呪われた民は、どうやってもあの結界を越えられないだろう?」
「まぁ……でも、あたしは安心出来ないわ!!」
「落ち着きなさいよ……ここはあたしが見てるから」
――バタン
扉が閉まった音。
そうだ……私……誘拐まがいなことされたんだ!!
「はぁ」
頭の上からため息が聞こえた。
私はゆっくり目を開けた。
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