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推理小説
小泉 なほ
「ふぇぇぇぇーーん!!」
私は、公園のど真ん中で泣いていた。
普通なら、「大丈夫?」と通りすがりの人は心配してくれる。
だけど、違った。
いくら泣いても、いくらケガしても、汚れていても、私を心配してくれる人はいない。
なぜなら、私はホームレスなのだ。
だから、通りすがりの人はおろか、誰も私を心配もしてくれないし、助けてもくれない。
「ひぃっぐっ」
私は泣くのを止めた。
疲れたのだ。
そのまま、地べたに座り込み体育座りをし、足の指で遊んでいた。
「うぅ……」
ここは、日当たりが悪くて冷たい風ばっかはいってくる。
そのたんびに、私は縮こまっていた。
なんせ、着ている服は汚れたワンピースだけなんだもん。
寒いにきまってる。
「ふあぁぁ」
息をはくと、白い煙みたいのがでてくる。
「へへっ」
そうやって遊んでいると、
見慣れない黒服の男の人が私の目の前にたっていた。
「だぁれ?」
私は男の人の顔を覗きこむように言う。
すると、男の人は訳のわからないことをいってきた。
「小泉なほーーーーーか。
幼いが、あの子もこのくらいだからいいか。」
「えっ……」
次の瞬間、男の人のかおが歪んでーーー


















目を開けたとき、ここがどこなのかわかんなかった。
だけど、これなら言える。
「ここは、現実じゃないよね?」

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あきゅろす。
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