推理小説 雰璃 マコ&上原 玲 「はい!授業を始めるわよ!」 ここは、高校。 3-Aの教室である。 そして、授業を始めようとしている若い女性は国語の先生の霧璃マコ(きりりまこ)。 スタイルも良く、生徒には大人気。 しかも、真面目な上ツンデレという。 「マジ、あのセンセーいいよな!」 「私もあんなふうになりたいわぁー」 「はいはい!そこ!授業中に私語は慎みなさい!」 「へーーい。」 「あっ。センセー!うちの廊下に男ん人が!」 生徒が指さしたところに、男はいた。 黒い服を着て。 「……ちょっと待ってなさい。 私が帰ってくるまで、自習!!」 そういって、私は教室から出て男のほうへ向かった。 そこを、一人の男子生徒から見られているともしらずに。 「何の用?」 「…………」 「……黙りこまないでよ。 ここには誰も」 「いるんだよ。人が。」 「!!!!???」 そのとき、男が指さした場所がゆらぎ、一人の男子生徒が出てきた。 「ちっ!バレたか………」 「なっ!なんで、あなたがここに!!??」 「……君が上原玲(うえばられい)だね。」 「へぇー。知ってんの。俺のこと。」 「リストには載ってなかったが……付け足しておこう。」 「!!???待ってください!! あの子をどうするつもりで!!?? まさか……!!」 「そのまさか……さ。 参加させよう……。ゲームに。」 「で………ですが!!」 「あーーも!!!センセー、そういうのいらないっす。 …………俺も混ぜろよ。」 「……構わん。」 「でも!!」 次の瞬間、空間がゆらいだ。 そして、私達はあっというまに異世界へついた。 もどる?*もっと読む?* [戻る] |