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grow up
5

今じゃ、俺の数少ない何でも話せる相手の一人だ。



『ん…。
どうやったら人とうまく話せるかなって。』



しんちゃんは俺が人見知りなのを知っているのでこういう悩みを相談できる。



「ん〜、希紗<キサ>の場合は慣れるまでに時間がかかるからなぁ。
でも慣れたら普通に話せるのにな。」



そう言って俺の頭をポンッと叩いた。



「まあ、深く考えないで思ったことを口に出してみたらいいんじゃねぇ?」



『思ったこと……』



それができたら苦労しないんだけどね…。





―――バタンッ





「城宮<シロミヤ>さん!!」



いきなり扉が開いたと思ったら俺の名前を叫びながら誰かが入ってきた。



「飲み物買ってきましたっ。」



そう言ってお茶を俺に差し出してきたのはしんちゃんの後輩のタキだ。



そんなタキは見た目はまんま不良って感じで恐いが同い年にも関わらず俺に敬語を使い、毎日お昼にはこうして飲み物を買って来てくれる。





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あきゅろす。
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