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ミライ地図
◎ミライとライ達

それはきっと、未来へ繋がる大切なものになる―…。


ある日、
世界各国を飛び回る様に旅を続けていたライ達はここ焔炎国で一時休息をとっていた。

焔炎国では有名な野原の上に大の字で気持ち良さそうにライは寝ていた。

それを見たミライは、ライの元へ駆け寄るなり つんっとライの頬を突く。

するとライはうんん…と唸った後、半目気味にミライの方へ振り向く。

「ふげ…どしたの、ミライ?」

「兄上に…。以前、故郷へ帰った時これが出てきまして」

「……っ!!?」

それまでミライが手に持っていた物を半目でじーっと見ていたライは、バッと体を起こし驚いた様子でそれを見続けていた。

シャオやクジリン達はライ達から少し離れた所で楽しそうに話したりしている。


「ねぇこれ…どこにあったの!?もしかして雷谷国城の僕の部屋!?」

貸して!と急かすライ。

その一枚の写真…

それには自分とライを含め、楽しそうに笑う3人の少年達がこちらにピースを決めて写っていた。

「これは…、雷谷城入口の国旗の裏側に貼付けてありました」

「はぁ〜…ピオ吉ってば、やってくれるね〜」

ライはそう困ったように笑うと、手元の写真にもう一度視線を落とす。

「…ピオ吉という方は、兄上にとって初めて出来た大切な友達…」

「でもってお気楽傭兵ラテンの弟ね!ミライはまだ僕より小さかったから、名前覚えるので精一杯だったかも」

笑んでは見せるものの、そう言いながらライは写真を自分の胸に抱き小さく呟いた。

「ピオ吉の……ばか」

写真を手に徐々に込み上げてきたもの……それを抑えたのか、ライはいつもと変わらぬ笑みをミライに向ける

「シャオちゃん達には内緒だよ?いいね、ミライ」

「はい、兄上」

「そんな過去があったのか」

そんな時、ライの頭上から
どこからともなく声が聞こえた。

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