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青春の定義
友達として
「ゆう。オレたちも教室戻ろう」

「うん。慶は?」

「先輩に呼ばれたから先行けってさ」

そういえば、慶はバスケ部に所属してるんだっけ

新学期早々部活の話なんて、大変だよなぁ

「翔はサッカー部だよな」

「今更どうした?小学校の時からやってただろ」

お前は知ってるくせに、と翔は笑った

うーん、この爽やかな笑顔に女の子は落ちるんだなぁ

「ゆうは、なにか部活しないのか?」

「おれは特待でここに入ったし、勉強しないとな。成績落としたらここいられないから」

でも、今年からは少しなにかやりたいなーと思ってるんだけども……

「……そうだったな。そーいや」

あ、やばっ!気まずい空気に!?

「いや、おれ気にしてないから!辛気臭いの禁止!」

「ははっ、わかってるよ。そうまでしてなんでここ入ったんだ?」

「そんなの決まってんじゃん。お前らと一緒にいたかったから」

理由なんてそれで十分

「ゆう……。なんだったら、オレは一生お前と一緒でも「それにほら!兄さんがいるしな」

おれの兄、速水 優志はこの白蓮高校の数学教師をしている

その縁もあって、ここを受けたっていうのも大きな理由だったりする


「……そうか」


あれ、翔、なんか顔怖い

「それで、さっきなんて言ったんだ?」

「オレは一生お前のそばにいるよ。って」

「あはは!いつかお前だって結婚するのに?」

「……それでも、友達としてそばにはいれるだろう?」

「ありがと。おれ、翔のそういうとこ大好き」

へへっ、と悪戯っぽく笑うと、翔はこっちが照れるくらいの綺麗な笑顔を返してきて

「オレも、お前のこと大好きだよ」

「う、おおぅ」

そういうのは女の子に言ってやれよ!

「翔って、恥ずかしいやつ……」

「お前に言われたくねー」

なんて軽口を叩きながら教室へと戻るのだった

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