青春の定義
全ては月曜日に
「……同性愛は罪、か」
グレイがクリスチャンなのかはわからないけれど、きっとそういう意味なんだろうな
いくらおれが鈍感でも、それがわからないほど馬鹿じゃない
でも、
「おれ、男だよ……」
それがわかってきっと、キスしてきたんだろうけどさ
きす……
いっきに顔が火照る
お、お、男からのキスで照れてるおれもなんなんだとは思うけどっ！！！
「……はぁ」
別に、キスが気持ち悪いと思わなかったおれもおれだけど、わからないのはグレイだ
おれ、グレイにそこまで好かれるようなことをしたっけ？
キスされるほど？
でも、はじめから気に入れられていた感はあったし……
だんだん頭がパンクしそうになって、おれは雅くんがくれたお茶とお茶菓子を口にした
あ、お饅頭甘くて美味しい
「……どんな顔して、月曜日会えばいいんだよ」
明日が日曜日でよかったと思うと同時に、変な緊張に襲われた
明後日、か……
「おれは、なにをどうすればいいんだよ」
ただ、キスされただけ
お前を想うことは罪だと、告げられただけ
いっそ真っ向から告白してくれたなら、もう少し返事ができたのかもしれない
グレイは、それを望んではいないのかもしれないけれど
それにそもそも、あれは告白的な意味を含んでいたのかな？
ただの、気の迷いだったんじゃ……？
「……やめよ」
考えるのはやめよう
全ては、月曜日になってからだ
［*前へ］［次へ#］
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
