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青春の定義
日常が変わる音がした
「ほーら、席につけぇ」

先生が入ってくるなり、みんな適当に席に座りはじめる

「始業式、お疲れ様。みんな知っていると思うが、今日は転校生を紹介しようと思う」

ざわざわと騒がしくなる教室

どうでもいい、と言いながらなんだかんだみんな気になるみたい

「入って来ていいぞ」

ガラッと教室のドアが開く

瞬間、部屋が一瞬静まり返った。


「……初めまして」

透き通るような声、天然と思われる綺麗なシルバーブロンドの髪。

金色の瞳はキラキラしていて、モデルでもこんな綺麗な人はなかなかいない

美人、という言葉がよく似合う人

まるで、絵の中から出てきたみたいだ……


「ほわぁ……」

間抜けな顔で見とれていると、その転校生くんと目があった

内心ドキッとした

男相手と分かってはいるんだけど、男でもドキドキするほどの美人さんだもの、しょうがない

「……」

あ、あれ、めっちゃ見られてる?

そんなわけないか、とキョロキョロあたりを見回すけど、どうやら勘違いじゃないらしい

「……?」

おれ?という意味で自分で自分を指差すと、美人さんはこっちに歩いてきた

「えっと、え?な、なにか御用?」

唐突の出来事に、おれは目をぱちくりさせる

目の前には、綺麗な顔

「ユウ……?」

「へ?あ、はい。おれは優斗っていいますけど……」

「……ん。やっと、見つけた」

次の瞬間、おれの思考は止まった

「………は?」

なんでおれ、初対面の外人さんに抱きしめられてるんですか?

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あきゅろす。
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