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Cheeks goaf
狼と兎(子安×関)
※18歳以下はみないで下さいね。
※子安×関、性描写があります。ひどい子安とかわいそうな関が苦手な方はリターンして下さい。








何を彼がそうさせたかはわからない。
何が彼をそうさせたかはわからない。
どうしてこうなってしまったかも僕には理解さえできなかったのだ。



****************
  狼と兎
****************


子安武人は苛々していた。

何にかはわからない。

何がかはわからない。

ただ苛々していた、のだ。

いうなれば其れは欲求不満からだったのかもしれない。

お腹を空かした狼の目の前で
腹をみせて眠る兎が馬鹿をみるように。

.
彼もまた、可愛そうに
狼の餌食となってしまったのだ。


---------------狼と兎---



暗い部屋。

聞こえるのはジュボ、ジュポッという音とくぐもった男の声。

部屋に男は二人いた。
片方はベッドに腰掛け、ズボンのチャックを開き、顔を覗かせた欲望をもう一人の男にくわえさせていた。
ベッドに膝まづく男は口いっぱいに欲望をくわえ、頭を捕まれ行為を促されていた。目には涙をうかべ、辛そうな表情である。

「ンッ…むっ、ンンッ!ンッ」

「ほら、俊彦さん…ちゃんとシないと終わらないよ?それともずっとしゃぶってたい?」
自嘲気味に笑い、子安武人は目を細めた。
武人に行為を強制させられた関俊彦にはなすすべはなかったのだ。
武人には狂気じみた怖さを感じていたからだ。
抗ってはいけない、と赤信号が俊彦に危険を告げたのだ。

「ン、ンッ…ンゥ、」
ジュポ、ジュポと俊彦の口腔内が犯される。
「ほら、ちゃんと舐めてよ、俊彦さん…唇も気持ちいいけどさ…やっぱり舌使ってもらわないとぉ」
俊彦は夢中になって武人の欲望を舐めた。
理由はただひとつ、早くこの場から解放されたい、それだけだ。
ジュポ、ジュポと口の動きを早くし、舌も満遍なく使う。

「そう…上手…できるじゃん…」

俊彦の口の動きにあわせて武人は腰を振った。
俊彦の喉のおくに武人の欲望があたると強烈な嘔吐感にみまわれたが俊彦は我慢した。
ムクムクと太さを増す武人自身に俊彦の舌も疲れはててきていた。
俊彦の舌が武人の鈴口を掠めたとき、断りもなく武人は俊彦の口に白濁を放った。

「ンゥ!ッ、ゴホッゴホッ」
いきなりのことにむせた俊彦だが、鼻をつままれ飲んで、と促された。
武人の狂気に歪んだ顔には逆らえず俊彦はごくんと嚥下した。
青臭い臭いが口に広がる。
俊彦は眉をひそめた。

武人は俊彦が嚥下したのを確認すると自身を扱き、残りの精液を俊彦の顔めがけて放った。
ピュッ、ピュと途切れ途切れに俊彦の顔にかかる精液は白濁として濃い。

全部を出しきると武人は息をついた。

俊彦は酷使した顎に疲労感をおぼえ口は半開きだ。
武人は俊彦の腕を強くつかみ、ベッドにあがるよう誘導した。
俊彦は抗えず、ベッドにあがった。
ドン、と肩を押され倒される。

「…なんだ。あんたも感じてるのか」
されるがままの俊彦だが下半身は反応していた。
「男の舐めて反応するって…」
武人は足で俊彦の下半身をなぞる。
形を浮き上がらせるように、焦らすようにゆっくりと。

「ぅ、あっ…ッ、ン」
「パンパン……。ね、脱いでよ」
口の端だけあげて武人が言う。
怖い。と俊彦は思った。
こんな武人見たことがない、とも。
フリーズした俊彦にしびれをきらしたのか武人は俊彦のズボンを下着ごと無理やり脱がせた。
雄々しい俊彦自身を武人はぎゅうっと握り、あろうことか目についた携帯の充電コードで縛った。

「い…っ!た、武人、や、やだっ」
「俊彦さんは変態だからこれぐらいが丁度いいでしょう?」

武人は俊彦をうつ伏せにひっくり返し、コードを後ろ手でさらに縛った。
きつく縛られたコードで俊彦自身はみちみちと窮屈そうな外観だ。

「痛い?辛い?でも俊彦さんこういうの好きでしょぅ?」

言うなり、
俊彦の尻を高くあげ、武人は自身をつきたてた。

「痛!!痛いっ!!武人、痛い!!」

「あぁ…ごめんね、無理矢理ねじこんだから血がでちゃった。でもアンタのナカ気持ちいいよ…すごく」


痛みに眉間にしわをよせ、シーツを噛む俊彦に武人は強引に自身の抽出を繰り返し、やがて果てた。
俊彦の縛られた肉棒は赤黒くはちきれんばかりにその存在を主張していた。

「まだ…まだ足りない…」

武人はそれをみないふりでまた腰を動かした。

「ン、ぐ、んッ」

突くたびにくぐもった声を出す俊彦に武人は右の口のはしをつりあげた。

「痛くしてるのに…貴方はなんでそんな気持ち良さそうなんだろう…」くすくすと笑い抽出を繰り返す。

武人は自分の良いように行為を続けた。
そのうち俊彦のくぐもった声さえ聞こえなくなった。

さんざん突かれ続け、声も出せないほどに疲労し、俊彦の意識は朦朧としていた。
長時間突かれ、しかし自身は解放を許されず、みちみちとコードで縛られた肉棒からは先走りがたらたらと流れるのみだ。
限界だったのだ。
最初こそ声をあげていたものの、今やもうその声はかすれシーツをかく力も噛む力も残っていなかった。

武人は何度目かわからない白濁を俊彦のナカに放ち、やっと自身を引き抜いた。
俊彦の肛門はひくひくと痙攣したように動き、そこから武人の白濁がどろりと流れた。


「俊彦さん?」

武人が声をかけたが俊彦からの応答はない。
俊彦はついに失神してしまったのだ。

俊彦を仰向けにするとコードにまかれた肉棒が雄々しく存在を主張していた。
またその肉棒の赤とコードの黒が淫靡で仰向けにした俊彦に武人は無意識的に挿入した。
もう挿入も容易くずるりと武人を受け入れてくれる。
武人は俊彦に覆い被さり口づけをした。

「まだまだ…」

黒い笑みを浮かべると武人はまた行為を再開した。

俊彦が解放されたのはそれからさらに数時間後。
俊彦は小さな掠れ声をだし白濁が舞った。

次に俊彦が目覚めたとき、武人はいなかった。

俊彦は後処理もされぬまま放置された自分の姿にただただ涙した。












子安武人は苛々していた。
何にかはわからない。
何がかはわからない。
ただ苛々していた、のだ。
いうなれば其れは欲求不満からだったのかもしれない。

お腹を空かした狼の目の前で
腹をみせて眠る兎が馬鹿をみるように。

彼もまた、可愛そうに
狼の餌食となってしまったのだ。




味をしめた狼は

兎を手放すことはせず

欲求を満たすために

また

兎は 餌食 となるのである。


…これは可哀想な兎のお話。




End********
お粗末様でした。
殴られるくらいひどいのを当初書こうとしていましたが、方向が変わってしまいました。
次回はもう少しSM調をひきだせたらと思います。

ご一読ありがとうございました。

10.0404

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