星屑の在り方




(Fate/衛宮邸)聖なるチョコレートを地上へと




「今日は何の日、ふっふ〜う♪」

「……また随分とまあ懐かしい歌を」

「おやや、遠坂さんおはようございます」

「……おはようザビ子、朝から元気ね、アンタ……」

「そんな遠坂さんは朝から低血圧全開だね、低血圧の原因は朝食を摂らないからなんだって」

「……なにが言いたいのよ、ザビ子」

「なーんでもござんせ〜ん。あ、ご飯炊けたよー、衛宮くーん!」

「おー、分かったー!」

「…………なにやってんの、アイツ」

「庭の雑草抜き兼運動。暫く手入れしてなかったから悲惨な事になっちゃったからね庭」

「……物好きねアイツ。あ、ザビ子、牛乳ある……?」

「あるよ。私が用意するからさ、その間に遠坂さん顔洗ってきな?」

「……そうするわ」

「おはようございます、ザビ子先輩」

「あ、桜ちゃん、おはよう今日も可愛いっ素晴らしい! 桜ちゃんの可愛らしさに感謝っ!」

「か、可愛いだなんてっ…………ザビ子先輩は朝から絶好調ですね……ふふ」

「あはは、絶好調だよ」

「悪いなザビ子、お待たせ! 後は盛り付けるだけだから、ザビ子は居間に行っててくれ」

「意外に時間かかったね、衛宮君。お疲れ様でした」

「お早う御座います、衛宮先輩」

「桜、おはよう。休日くらいは来なくても良いんだぞ?」

「いいえ、休日だからといってサボったら駄目です。
それに、休日はこれといって予定もないですし」

「挨拶はとても素晴らしい事だけどさ衛宮君────とりあえず、さ、着替えておいでよ」

「え……うわ!? 泥だらけだ……」

「確かに、そのままだと藤村先生に怒られちゃいますね。
朝食の支度なら私に任せて、先輩は着替えてきて下さい」

「ゔ、そうする。ごめんな桜、助かる」

「いいえ、困った時はお互い様ですから」

「────────────……よし、行ったね」

「? どうかしました、ザビ子先輩?」

「いやいや、桜ちゃん、今日何の日だかご存知でしょう?」

「へ? 今日、ですか? えと、今日は2月の────────あ……!」

「そういう事だよ、桜ちゃん。一応昨晩こっそりチョコを作ったんだ、多分固まったと思うんだけどなぁ……」

「わあ……凄く可愛いらしいサイズのチョコですね… …生チョコ、ですか?」

「うん、一応。あ、一個食べてみる? ……味の保証はないけど」

「いいんですか!? 有り難う御座いますザビ子先輩、それじゃお言葉に甘えて一ついただきますね」

「うーん…………あれ間桐さん、おはよう」

「あ、遠坂先輩お早う御座います」

「……なに食べてるの、貴女達」

「生チョコだよ」

「ザビ子先輩が作られたんですよ、とても美味しいんですっ」

「……あ、そっか。今日バレンタインか」

「そう。みんなに配る分をこっそり作ったんだよ。
後で包装してリボン結んでみんなに渡すから楽しみにしててね遠坂さん!」

「…………………士郎だけに渡すんじゃないんだ、ザビ子」














































Happy happy Valentine!!


────勿論。あの子にはみんなとは違うものを用意しているんだよ?


2/14 valentine!









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あきゅろす。
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