星屑の在り方




(Fate/桜)美女桜を捧げる




「こんにちは〜お邪魔しますよー!!」

「あ、こんにちはザビ子先輩」

「あれ、今日はさくらちゃんしかいないの?」

「はい、衛宮えみや先輩はお買い物へ向かわれました。姉さんは藤村ふじむら先生のお手伝いです」

「ほーう。そんで桜ちゃん一人でお留守番?」

「はい、只今絶賛お留守番中ですっ」

「そかー。桜ちゃんもここの家を託された一人だもんねー」

「そうですね。────ってザビ子先輩、後ろに持ってるそれ、なんですか?」

「ふふふふ、早速見付けたな食いしん坊め」

「え? 食べ物かなにかですか?」

「残念、お花です。ウチの庭に咲いてさー、結構綺麗だったもんだから御裾分けに来た所存」

「ぅわぁ〜……綺麗ですねぇ…。これ、なんていうお花なんですかザビ子先輩?」

「これはバーベナって言う花なんだよ。別名美女桜って言うらしいんだー」

「へぇ〜……物知りなんですねザビ子先輩って!」

「いや、そうでもないよ。花の栽培は趣味だからさ、花の名前と別称くらいは自然と覚えるんだよ」

「そうなんですか? でも凄いですザビ子先輩!
こんなに綺麗なお花を咲かせるなんて……」

「そ、そうかな? ……えっへへ〜、桜ちゃんにそう言われると嬉しいな〜。
あ、これ生けたいから花瓶かなんか無いかなぁ?」

「花瓶なら、土蔵の方にあると思うんですが……。
あそこは先輩の工房ですから、先輩の帰りを待ちませんか?」

「そうだね、そうするか。って、うぉわ!! もうこんな時間!?
うわわ、ドラマの再放送始まっちゃってるよー!!」

「ふふ、ザビ子先輩なにか飲みますか?」

「あ、緑茶お願い出来るかな、桜ちゃーん?
あと出来れば茶請け的なのも欲しいです、おっす」

「はい、分かりました、緑茶ですね?
お茶請けならお煎餅と金鍔がありますけど、どちらが良いですか?」

「うーん、究極の選択肢! むむむ…煎餅でお願い桜ちゃん!」

「はい、了解しましたっ。今支度しますね〜」



























家族の融和。(それはバーベナの花言葉)

「ただいま────って、なに我がモノ顔でウチの居間に寝そべってんだよザビ子……いらっしゃい」
「良いじゃん、そんな堅い事言わずにさぁ〜。おかえり士郎、お邪魔してるよっ!」
「お帰りなさい先輩。丁度今お茶が入った所です」










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