星屑の在り方
(Fate/士郎)宣戦布告なつもり
「遠坂さん、わたしにガンドを教えて下さい!」
「え────────どうしたのよザビ子、いきなりそんな事を言い出して?」
「……いやなに、ちょっくら制裁を下さなければやらん奴がいてな」
「ああ、ナルホドね。良いわ、そういう事だったら協力してあげる。
私の指導は半端なく厳しいわよ、ついてこれるかしら?」
「上等。遠坂さんの指導の辛さは識ってるつもりだから」
「ふふ、言うじゃないザビ子。なら、とんでもなくキッツいコースにしたげるわ」
「マジでか!!!!」
◇ ◇ ◇
「────────おや。シロウ、この花は?」
「ん、ザビ子が俺にってくれた」
「そうだったんですか。なんという花なのですか、これは?」
「うーん、花は専門じゃないから良く分からん……。
────あ。桜、丁度良い所に来た」
「はい、なんですか先輩?」
「この花の名前、なんていうのか知らないかな?」
「これ、ですか? えと、確かクロユリ、でしょうか……」
「成る程クロユリ、か。────然し、なんだってこんな花を俺に贈ったんだ、ザビ子は」
「ザビ子がシロウに贈った花……なにやらとても意味深いモノを感じますね、サクラ」
「え、あ、あははは……そ、そうですねセイバーさん────えーと、確かこの花の花言葉は……」
華々しく咲き誇る黒百合。
「知らぬが仏って言うし、先輩には黙っておこう……。
そ、それにもしかしたらもう一つの方を選んで贈ったのかもしれないしっ。
……いやでもザビ子先輩だし、どっちなんだろう」
クロユリの花言葉、「恋」「呪い」
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